そびえ立つの例文や意味・使い方に関するQ&A

「そびえ立つ」の類語とその違い

Q: そびえ立つ と そそり立つ はどう違いますか?
A: 『岩波古語辞典』に拠ると、「そびゆ(そびえる)」は「そば」と同源で、「そば(稜・傍・蕎麦)」の原義は斜面だそうです。斜面になっていればその上は尖っているはずで、それを「稜(そば)」といい、反対に斜面を下っていくと中心からは離れていくので、それを「傍(そば)」といいます。「そびゆ(そびえる)」に「たつ」がついた複合語が「そびえたつ」なので、この語が山に使われるというのも納得できるかと思います。

同じく『岩波古語辞典』に拠ると、「そそる」は高くするという意味があります。昔は「そそりあぐ(あげる)」という言い方もしたそうです。高くするということは下から上に直線的な運動をするということになり、現代日本語では「そそりたつ」を主に垂直な壁やビルなど、直せ的に上に伸びるものに使います。辞書の例文をみても基本的には壁やビルなどがほとんどです。『三省堂国語辞典』には「まっすぐに高く、…」と書かれています。
古文や擬古文などでは「そそる」を使って「天そそり高き立山」(岩波古語辞典)という言い方をすることがありますが、やはり「そそりたつ」を山に使うことはないようです。ちなみに、「天そそる」で一つの固定の言い方なので、「そそる」だけでそのような使い方をすることは稀だと思います。

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