たしかの例文や意味・使い方に関するQ&A

「たしか」を含む文の意味

Q: ‎"たしかそんなゲートボールクラブの代表だったと思う。" 「そんな」は「その」と同じ意味ですか?「代表だった」ということは「昔おじさんは代表だった」ということですか?
「にと」の「と」は衍字ですか? とはどういう意味ですか?
A: 「日本語文法ハンドブック」(以下「資料」)には長々と説明が書いてありますが、
状態を表す動詞(資料中の「静的述語」)
a. (体験した時ではありません)認識(見た)ときの状態が、発話時点より前に存在→「た」
b. そうでないとき→「る」 なお、発話時点でそのことが確信できる(あるいは自明)を含みます。
たったこれだけです(簡単です)。

(2) 「美瑛に行ったんでしょ。」→「きれいな町だった(であった)/だ(である)」・・・町の風景はすぐには変わらない。
(3) 「まずかった」/「まずい」・・・発話時点で「まずい」ことは自明(誰も入れない状態なので)
(6) 認識したときの状態が発話時点より前のときは「であった」
 発話時点(今)において「優れた文学者である」という状態であれば「である」でもOK。

追伸
資料は“ツッコミどころ”満載です。
P74 ◆部分
「過去の動作・・・はタ形で表されるのが原則」ではありません。
次ページ ①
「 話し手が過去に体験~」・・・状態は体験ではなく“認識”です。
「体験した時点だけのものではなく~存続している場合」・・・「確信できる」(「存続している」かどうか分からない。
「10年前に美瑛に行ったんでしょ。」→「きれいな町だね。」・・・これはいくらなんでも変です。
次ページ[もう少し]
◆①②~
(6)が「であった」でも「である」でも良いとすると(死人を友人とすることを可とするならば)、
(4)を「去年亡くなりましたが、今でも彼は私の友人です。」もOKですね。
◆ただし、
「属性だけが存在しなくなったこと」は表せません。文脈(や事実関係)から認識します。
a.「彼は(死ぬまで)優れた文学者だった。」
b.「彼は(昔は)優れた文学者だった。」
a.b.のいずれにしても、( )内がなければ“発話時点より前にその状態が存在していた”ことしか表現していません。

とりあえずここまで。ご質問があればどうぞ。

参考
日本語の時制(テンス)について
日本語には過去“形”はありません。以下の例を見てください。
例1:「昨日、寝“る”前にワインを飲んだ。」・・・過去のこと
順序:「寝る」→「飲む」→現在(発話時点)
「寝る」・・・修飾節の動詞、「飲んだ」・・・主節の動詞

例2:「明日、映画を見“た”後、買物をする。」・・・未来のこと
順序:現在(発話時点)→「見る」→「する」
「見た」・・・修飾節の動詞、「する」・・・主節の動詞

例3:「昨日、彼の家に行ったとき、彼は出かけていた。」
順序:「出かける」→「行く」→現在(発話時点)
(「彼は出かけた」だと、「行く」→「出かける」→現在・・・彼に嫌われている。)

発話時点より前の主節(文末)の動作(や状態)を「た」で、そうでない動作を「る」で表します。修飾節は主節の動詞より前の場合は「た」で、そうでない場合は「る」で表します。
要するに、日本語の時制は、動作の(予定も含めて)“順序”で表します。


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