係るの例文や意味・使い方に関するQ&A

「係る」の類語とその違い

Q: 係る と 係わる はどう違いますか?
A: どちらも「かかわる」と読むことができますが、なぜ「係わる」「係る」と2つの表記があるのでしょうか。なぜなら、読み違いを防止するために「係わる」の表記があるからです。

日本語の動詞や形容詞といった活用語の訓読みの送り仮名は、活用語尾のみをひらがなで書く場合が多いです。

例えば:
承る(うけたまわる):承らない、承ります/承って、承る、承る時、承れば、承れ
食べる(たべる):食べない、食べます、食べる、食べる時、食べれば、食べろ
→このように活用するのはひらがなの部分のみ。このケースが多い。

しかし、それだと違う読みにもかかわらず表記が同一になってしまうものがでてきます。

例えば:
行う(おこなう):行わない、行います/「行って」、行う、行う時、行えば、行え
行く(いく):行かない、行きます/「行って」、行く、行く時、行けば、行け
これらでは、「行って」という表記が同一になりました。

これでは文脈から語の意味を判断しない限り、読み方が確定しません。また、意味が判然としていても、読み方が一目瞭然な方が読みやすいですよね。

そこで、違いが一目瞭然になるように送りがなを活用語尾のみならず区別がつくところまで書くようになりました。

例えば:
行う→行なう:行なわない、行ないます/「行なって」、行なう、行なう時、行なえば、行なえ
行く→行く:行かない、行きます/「行って」、行く、行く時、行けば、行け
→「おこなって」を「行なって」と表記することで、読み違いが発生し得なくなった。

これと同様で、「係わる」は、「かかわる」としか読むことができないのに対し、「係る」は「かかわる」以外にも「かかる」と読むことができるため、「かかわる」としか読めない「係わる」が存在するのです。「かかわる」は「係る」よりも「係わる」と表記した方が読みやすいですよね。

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