帰り道の例文や意味・使い方に関するQ&A

「帰り道」の類語とその違い

Q: 帰り道に と 帰り道で はどう違いますか?
A: これは一見、「帰り道」という場所を示す語と場所を示す「で」「に」の組合せを対照させた比較のように見えますが、本質は違っているのではないかと思います。つまり、後ろに出てくる動詞との関連によって助詞の機能が変化するという本質的な性質にポイントを当てて検討するべき問題であり、「場所+助詞」だけにとらわれていては満足できる答えが見つからないことになりかねません。

帰り道」を後述の動詞が示す動作行為の場所として示す場合、「で」を使うだけで十分でしょう。
帰り道で雨に降られた。
帰り道で友人に会う。
帰り道で事故に遭遇する。
帰り道で財布を拾った。

帰り道」を後述の動詞が示す動作行為の場所として示す場合、「に」が使われることはない。
帰り道に墓地がある。帰り道に雨宿りの場所がない。
動詞「ある/ない」の存在場所を示す「に」
帰り道に財布が落ちていた。
動詞「落ちていた」の存在の意味に対応する「に」
⇒道に迷ったあげく、やっと帰り道に行き当たった。
帰り道」は場所でなく動詞「当たった」の対象物
⇒さっき通り過ぎた帰り道に戻らないと、もうすぐ日が暮れる。
帰り道」は動詞「戻る」の目的地

「に」で示される「帰り道」は何かがなされる場所ではありません。

「帰り道」についての他の質問

Q: 帰り道で大手の本屋に立ち寄った。そこで「優秀な人材を作る」という本が実用っぽくて私の興味をそそった。20分ほと立ち読んだ後、買うことに決めた。
A:帰り道で大きな本屋に立ち寄った。そこで「優秀な人材を作る」という本が実用的だと感じて私の興味をそそった。20分ほと読んでみた後、買うことに決めた。

「大手の」→「大きな」
「大手の」というとビジネス的な表現になります。売り上げ規模が大きい、資本金が多い、売り上げシェアが高い、店舗数が多いということを指します。
ここで表現したいことは立ち寄った店の面積が広い、売ってる書籍の数が多い、などだと思うので修正してます。
表現したい内容が前者であれば修正不要です。
また、「大きな」の部分は文中に必要のない情報なので削除してしまった方がわかりやすいです。
もし「大きな」を活かしたい場合、下記のように修正すると良いです。

帰り道で大きな本屋に立ち寄った。そこには他の本屋には無いような本がたくさん並んでいた。その中で「優秀な人材を作る」という本が〜
→こうすると「大きな」を入れる必然性が出るので読みやすくなります。

「実用っぽくて」→「実用的だと感じて」
「ぽい」は名詞・動詞の後ろについて形容詞にするための言葉です。名詞に着くと「そのような状態になっている」という意味になります。(または推測を表すこともあります、動詞に使う時はほぼ推測の意味です)
そのため状態を表す単語でないと不自然になります。
「実用」は実際に使う、という意味で動詞的な意味を持つ名詞です。状態を表す名詞ではないため「ぽい」を使うと不自然になります。
「ぽい」が使える例。
・子供っぽい。→子供のような状態。
・春っぽい。→春のような状態。
ちなみに「実用的っぽい」は推測を意味する「ぽい」という見方をすれば意味は一応理解できるので、カジュアルな会話表現では使う人はいそうです。僕も会話では使うと思います。ただし正しい表現ではないので、それを分かった上で使った方が良いです。

「立ち読んだあと」→「読んでみた後」
「立ち読み」は動詞の使い方はしません。名詞として「立ち読み」の使い方のみです。
また、「立ち読み」は買うつもりがないのに本を読んでいるというニュアンスで使われることが多いのですが、今回は「興味をそそった」「買うことに決めた」と書いてあり、買う前提で読んでいるように感じるので少し違和感があり、修正しました。
ただ、「立ち読み」には立って読んでいるという意味もあるので完全な間違いではないです。
もし買うつもりが全くないのに読み始め、結果として買うことになったのであれば下記のように修正すると良いです。

・「優秀な人材を作る」という本が実用的に感じて、なんとなく読み始めた。20分ほど立ち読みしていたら全部読みたくなってきたので、結局買うことにした。

ちなみに買う意思がないのに座って本を読んでいる人がいたら、一般的にはそれも含めて「立ち読み」と言います。「座り読み」とはあまり言いません。(あえて座り読みと言ううこともあります)
また、日本では「立ち読みアプリ」というのがありますが、主に漫画の1話だけなど一部を無料で読めるアプリです。
このように「立ち読み」は立って読むというより、買うつもりがないのに読むという意味で使われることが多いです。

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