年間の例文や意味・使い方に関するQ&A

「年間」の類語とその違い

Q: 1年間にわたる/わたった橋の工事がやっと終わった。 と 3時間にわたる/わたった試合がやっと終わった。 と 15日にわたる/わたった大会も今日で幕を閉じます。 はどう違いますか?
A: 返信が遅くなってしまいました。ごめんなさい💦

①:「1年間にわたる橋の工事がやっと終わった」
②:「1年間にわたった橋の工事がやっと終わった」

「どちらか一方の表現を選びなさい」と言われれば、私も①の「わたる」の表現を選びます。

ただ、それは②が文法的に間違っているからというわけではなく、「わたった」、「終わった」という似た単語が短い間に繰り返し使われることで、語感上、少しぎこちない感じが生まれるためです。

【適切な例えと言えるかどうか分かりませんが、英語において、同じ単語の繰り返しが嫌われ、「言い換え表現」(例えばreserve→make a reservation)が好まれる、という感覚と通底している(似ている)気がします】


なお、(上記のような英語の感覚ほどに厳格なものではないですし、)その感じ方は個人差もあると思います。それゆえ、②でも「違和感は感じない」という人も少なくないかもしれません。

実際、

A:「大坂なおみの21週間に渡った世界1位の座が終わった」/テニス

上記Aの文は、サンケイスポーツ(スポーツ紙)のネット配信記事であり、「わたった→終わった」と表現しています。

また、

B:「御堂筋線なかもず駅に到着した大阪市営地下鉄としての最終電車。114年にわたった歴史が終わった瞬間だ」(←写真の説明文)

Bは、産経デジタルの記事からの引用です。

以上のように、「わたった→終わった」という表現も使われています。

(小括)
私自身は、Hoshilightさんに「少し違和感があるかな」と教えて下さった方と近く、②は好みの語感ではないので、①②を比べたら、①の表現を選びます。ですが、上述したように②も使われていますので、どちらを選んでも問題ないと思います。要は、「好みの問題」ということです。

すみません、長くなってしまいました((+_+))
参考になりましたら幸いです。
ちなみに、自分は学生です。日本語を教える仕事はしていませんが、アルバイトで塾の講師や家庭教師の経験はあります。分かってもらえた時の喜びは大きいですね(*´▽`*)


◆補足:以下の※~※で述べることは、かなり難しい内容かもしれません。理解できずとも、何ら問題ありませんが、一応参考までに。

※②の文も下記のように書き換えると「違和感・ぎこちなさ」を感じる人は減ると思います。

②「1年間にわたった橋の工事がやっと終わった。」
②’「1年間にわたった橋の工事がやっと終わりました。」
②”「1年間にわたった橋の工事が、昨日、ようやく終わりました。」
②’’’「1年間にわたった橋の工事が、昨日、ようやく終わりを告げました」

②と②’では、「終わった→終わりました」にすることで、重複していた「った」の部分が消えます。これで、少し「ぎこちなさ」が和らぎ(やわらぎ)ます。

さらに、
②’’では、「やっと」を「昨日、ようやく」と情報を足して長くしました。これにより、長くなった分だけ「わたった」と「終わった(終わりました)」が離れることになります。「短い間隔での過去表現の繰り返し」という要素が弱まることで、ぎこちなさが和らぎます。

②’’’も同様です。「終わりました」を「終わりを告げました」と言い換えて長くしています。
その結果、「わたった」の「た」と「終わりを告げました」の「た」は、かなり離れました。これで、語感のぎこちなさは随分解消されたと思います。※

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