授受の例文や意味・使い方に関するQ&A

「授受」を翻訳

Q: 授受関係にちょっとわからないところがあります。
やや長い文章ですが、その中心人物は「森さん」です。
以下、文章に添付している写真の人を紹介する一節です。
…グラスを持った男性は馬さんで、車の運転が上手です。森さんが北京に着いた時、李さんといっしょに空港まで迎えに来てくれました。…
どうして「あげる」ではなくて、「くれる」を使うんですか?
「くれる」は「ウチ」の人に使う授受動詞でしょう? は 日本語 で何と言いますか?
A: 日本語に多い、婉曲表現のひとつです。


このような、登場人物を説明する丁寧な文章の中で「あげました」となると、違和感を感じます。

(仕方なく)迎えに来てあげました
(行く必要はないのにわざわざ)迎えに来てあげました
(運転技術を見せびらかしたくて)迎えにきてあげました
(森さんは1人では全く何にも出来ない人なので馬さんがわざわざ)迎えにきてあげました

馬さんが、とても偉そうな人、恩着せがましい人、森さんが全く何もできない人、全員が森さんを見下している、というようなイメージを与えてしまいます。


○が△に〜してあげる
という表現はありますが、○と△の関係は、人と動物、子供同士、家族など親しい関係で使うことが多いです。

猿にバナナをあげる
僕今日ね太郎くんに折り紙あげたよ!
宿題教えてあげようか?(兄弟の会話)


上司と部下、友人同士、で使うと、相手を小馬鹿にしている印象を与えてしまいます。そのため「あげる」ではなく「くれる」と婉曲に表現することが多いです。


日本語にはいろいろな婉曲表現が多いのですが「あげる」は特に直接的な表現です。「あげる」の使い方は要注意です。


ただ、日本人同士でも使い分けは難しいです。
このような婉曲表現をスムーズに使える人には、教養、信頼、安心と言った良い印象を持ちます。

「授受」についての他の質問

関連する単語やフレーズの意味・使い方

新着ワード

授受

HiNativeは、一般ユーザー同士が互いに知識を共有しあうQ&Aサービスです。

新着質問
新着質問(HOT)
話題の質問