礼法の例文や意味・使い方に関するQ&A

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Q:礼法」と「礼儀作法」の意味には違いがありますか?
A: 「礼儀作法」という言葉は辞書に見出語として収録されておらず、「礼儀」と「作法」とでわけて調べなければなりません。対して「礼法」は辞書に収録されており、「礼儀の方式」という意味で説明が附されています。「作法」はやりかたの意味ですので、「礼儀作法」も「礼法」この点ではたしかに違いがみいだせません。
ただ、例文をみるとなんとなくわかります。「礼法」を調べると、「礼法要項」という例文がでてきます。ほかに「礼法にのっとる」というのもあります。つまり、規則であり、決まりであり、それを逸脱すると社会的によくないことがあるということです。「礼儀作法」は上述の通り辞書に見出語として収録がありませんので、辞書で例文を調べることはできませんが、「中納言」などの日本語コーパスでしらべると、「礼法」よりももっと軽い意味合いの言葉として使われています。「躾」という言葉と並んででてきたりもします。また、公卿や貴族、武家の儀礼、礼法、礼式に対する、一般社会の礼儀作法、というような対比がされていることもあります。
貴族社会や武家社会はいわゆる上流社会であり、礼儀も作法も、必ず守らないといけない、必須の嗜みでした。それをやぶると社会的に破門され、上流社会では生きていけません。自らの身分と立場を護る上で必ず習得しなければいけないものです。対して一般庶民は普段の生活に必死であり、とてもとても礼儀とか作法とか言っていられません。それでも幾分裕福になり生活に余裕がではじめると、外聞や見栄を気にして、上流社会の真似事をするようになります。私が思うには、それが「礼儀作法」です。絶対守らないといけないものではないが、嗜みとして、習得すると社会的に役に立つ、そういうものです。そこから逸脱すると白い目でみられたり、顰蹙を買うことはあっても、社会的に抹殺されることはまずあり得ません。

中納言(日本語コーパス):
https://chunagon.ninjal.ac.jp/bccwj-nt/search

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