謡うの例文や意味・使い方に関するQ&A

「謡う」の類語とその違い

Q: 謡うのは(動詞+のは) と 謡うことは(動詞+ことは) はどう違いますか?
A: 「の」と「こと」は同じではありません。同じになることはあっても、必ず同じになるとは限りません。

動詞+の
1.「の」は動詞を名詞にする。英語のgerundと同じ概念です。
文法上で名詞でなければならない場所に動詞を置きたい時、この使い方がなされます。
たとえば、「学校(名詞)は嫌いだ。」という構文の主語を「食べる」にしたい時、「食べるの」にすると文法上の問題は無くなります。

2.「の」は他の名詞の代替機能を持つ。
⇒あそこにいるのは誰? の=人
⇒その靴よりもこっちにあるのが良い。 の=靴
⇒わがまま言わないで、もらったので遊びなさい。 の=物(玩具か?)
⇒何をやっても半人前、食べるのだけは一人前。 の=こと


動詞+こと
「こと」という言葉は意味を持っている名詞です。「の」が意味を持たずに機能だけを持っている助詞であることと、性質がまったく異なっています。
「こと」は本質的に思考・意識の対象となるものや、現象・行為・性質など抽象的なものをさす語であり、その発展形態として動詞に付いた時にその行為や事態を示す場合があります。


ご質問の「謡うのは(動詞+のは) と 謡うことは(動詞+ことは)」の違いは、次のようになります。
1. 謡うのはまだ下手です。 = 謡うことはまだ下手です。
2. 次に謡うのはAさんです。 ≠ 次に謡うことはAさんです。(意味を成さない)
3. 私が謡うのは昔の歌です。 ≠ 私が謡うことは昔の歌です。(意味を成さない)

「の」がgerundを作る時、たいてい「こと」と互換性を持ちます。
「の」が代替機能で使われる時、「こと」に置き換えても意味を成しません。

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