魂の例文や意味・使い方に関するQ&A

「魂」の類語とその違い

Q: と 霊 はどう違いますか?
A: 「たましい()」はいわゆる大和言葉、「レイ・リョウ(霊)」は漢語、つまり中国から輸入された言葉です。
「たましい」は肉体と精神の精神にあたります。目には見えませんが、「たましい」が宿った物体は生命という存在になります。
「霊(レイ・リョウ)」は平たくいえばお化け Ghost です。

「たましい」も「霊(レイ)」も本来は同じ意味のようですが、「霊(レイ)」は辞書に収録される二つ目の意味「得体の知れないもの」を指すことが現代日本語では多いと思います。「霊(リョウ)」は現代日本語では単独では使わず複合語「怨霊(オンリョウ)」「悪霊(アクリョウ)」「生き霊(いきリョウ)」などとして使われますが、昔は「霊(リョウ)」と「霊(レイ)」とで意味がことなり、「リョウ」は死んだ人の(たましい)、「レイ」は「たましい」と同義語だったようです。「レイ」が「得体の知れない物」の意味で多く理解されるのは「幽霊(ユウレイ)」という語に引っ張られているからではないかと勝手に推測していますが、実際どうなのかは知りません。

なお、「(コン)」を単独で(少なくとも現代日本語では)使うことはありません。近代小説(『金色夜叉』など)には「(コン)」一語で使われているようです。

「霊(レイコン)」は「霊」と「」とを合わせた言い方ですが、中国語では「靈(líng)」を死者のたましい、「(hún)」を生きた人のたましいという意味で使い分け、更に精神に宿るたましいを「(hún)」、肉体に宿るたましいを「魄(pò)」と使い分けたそうです。そのため、生きた人に関しては「魄(húnpò コンパク)」、生死関係なく「たましい」全般を指すには「靈(línghún レイコン)」というそうです。

日本語では「霊(レイコン)」とはよく言っても、「魄(コンパク)」とはあまりききません。また、日本語の「たましい」をもっと細かく分ける言い方はないようで、中国語の「靈」「魄」を日本語ではまとめて「たましい」と呼びます。

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